三ツ沢球技場に来るのは、横浜FCvs徳島ヴォルティス戦以来である。「高校サッカーだし空いてるだろ。」と思い、スタジアムに着いてスタジアム内を見渡してみると、メインスタンドの前列は既に多くの人で埋まっていた。ゴール裏はさすがにガラガラだったが、寂しいゴール裏で1人観戦するのも何だか気が引けるので、メインスタンドの上段に腰を掛けた。
第1試合は、対照的な歴史を歩んだチーム同士の試合となった。星陵は前々回の選手権大会では昨年A代表にも選出された本田を擁しベスト4まで進んだものの、昨年は初戦敗退の憂き目に遭った。しかし、高円宮杯でベスト8に進出し、実力を証明すると今大会もPK戦を制するなど勝負強さを見せ、準決勝まで勝ち上がってきた。 対する神村学園は初出場ながら神奈川県代表の桐光学園をほぼアウェーに近い状況の三ツ沢で下し、ベスト8まで勝ち上がってきた。両チームともこれまでの2試合を三ツ沢で行なっており、もはや勝手知ったる場所であろう。 三ツ沢での3試合を土つかずで終え、試合終了後歓喜に浸っていたのは、初出場の神村学園だった。前半こそ星陵に主導権を握られていたものの、後半に入り五領、中村を投入すると右ウイングに中村を置き、そこから起点を作ることで、徐々に流れを引き寄せた。そして後半25分、芝からのスルーパスを受けた五領が落ち着いてゴールネットに流し込んだ。桐光学園戦でも途中出場で決勝ゴールを決めるなど、五領は今大会のラッキーボーイ的存在になっている。 追加点は先制点から僅か2分後だった。1点目をアシストした芝のFKに塗木が合わせ、2-0。その後星陵はCBの鈴木をFWに上げ、パワープレーに出るものの前線までボールが行く回数が少なく、2-0で試合終了の笛を聞いた。鹿児島県代表・神村学園が、ハーフタイム時も応援を絶やすことの無かった応援団と共に国立行きのチケットを手にした。 チケットを手にするものがいれば、チケットを手に出来なかったものもいる。星陵高校の選手達がベスト4進出を決めた神村学園の応援ゾーンに挨拶に行くと、神村学園の応援団は「星陵!」コールで星陵にエールを送った。学生スポーツでは当たり前とも言える光景だが、実際にそれを見ると、とても清々しい気分になる。試合が終わればノーサイド──これは高校サッカーに限ったことではないが、Jリーグとはまた違った高校サッカーの醍醐味は、こういった部分にも表れていた。 <編集タハラ>
by copamagazine
| 2007-01-06 02:48
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